「時々入院ほぼ在宅」が言われ始めてから10年が経過し、訪問看護ステーションの認知度が高まっています。訪問看護ステーションで働く看護職も約10万人(令和4年)となり、10年間で3倍以上に増加しました。私が運営するみんなのかかりつけ訪問看護ステーションも、教育に力を入れていることもあり、20代で訪問看護師になる人もとても増えています。(看護師職の2割が20代です)私たちは、病気になっても幸せに生きることを目指し、また、山や島も含めて、日本の隅々まで最高のケアを届ける活動を始めて11年目となりました。今では、訪問看護ステーションを全国36か所・13都道府県で運営しています。特長の1つは、利用者様の「生きる希望」を、傾聴だけではなく、『聞き書き』という手法を用いて支える取り組みです。もう1つは、独自ラダーを創り、新卒でも育成できる教育体制、陰口や批判がない心理的安全性が高い組織づくりを徹底していることです。急性期病院からの退院後、幸せに暮らしているのか? キュアだけでは幸せになれない人にどうやって看護のケアの力で幸せを感じてもらえるか訪問看護師ってどんなことしているのか? 海外ではどうやって在宅でケアを提供している?…そんな話を交えて、看護の未来についてお話ししたいと思います。11月の日本在宅看護学会では、訪問看護ステーションが電気ガス水道のように、社会インフラになれるのか、についてもっと幅広い視点でコンテンツを用意しています。20代の方でも参加しやすい会を目指していますので、よろしければご参加ください。今回のセミナーで雰囲気を感じていただければ幸いです。《登壇者プロフィール》藤野泰平2025年日本在宅看護学会 学術集会長 看護師株式会社デザインケア・みんなのかかりつけ訪問看護ステーション 代表取締役2006年3月名古屋市立大学 看護学部卒業。5年間の聖路加国際病院 常勤看護師を経て、2014年11月に株式会社デザインケアを設立。2025年7月現在、全国13都道府県で36店舗を運営。愛知医科大学看護学部/愛知医科大学大学院/慶應大学看護学部/東京大学医部健康総合科学科 非常勤講師。一般社団法人日本男性看護師会創始者。一般社団法人オマハシステムジャパン発起人理事。おすすめの人未来の日本の医療、看護にワクワクしたい方訪問看護に興味、関心のある方これから訪問看護を目指したい方訪問看護の重要性を知りたい方日本在宅看護学会HP