医ケア児やその家族への看護や支援には、病院内の多職種連携だけでなく、地域との連携も必要不可欠です。全国の医ケア児は、約2万人以上であるといわれており、毎年増加しています。子どもやその家族が安心してその子らしく生活できるように、入院中からの看護や支援がとても重要になります。医療の進歩により、NICUなどでの長期入院を経た後も、人工呼吸器や胃管・胃ろうによる経管栄養など、日常的に医療的ケアを必要とする「医療的ケア児(医ケア児)」が増え続けています。現在、全国には2万人を超える医ケア児が生活しており、その数は年々増加傾向にあります。こうした子どもたちとその家族が、地域の中で“その子らしく”安心して生活していくためには、病院内での看護にとどまらず、多職種との連携や地域とのつながりが欠かせません。本セミナーでは、小児救急看護認定看護師が、医ケア児とその家族を支える看護の実際や、入院中から始まる支援の重要性について、現場での経験をもとにお話しします。《登壇者プロフィール》幡野このみさいたま市立病院 小児救急看護認定看護師座右の銘「無理ではなく難しいである」「“楽”じゃなく“楽しい”を考える」2018年に認定看護師資格を取得し、小児病棟、周産期母子医療センター、救急外来、救命救急センターの経験を活かし、小児救急部門を中心に活動しています。小児救急看護は、救急に関連した看護だけではなく、胎児期から医ケア児、育児支援や指導、子ども虐待など、小児全般に関わる看護を領域としています。また、子どもだけでなく、子どもとそのご家族が安心して生活できるよう、ホームケア指導や事故防止についても伝えていく役割を担っています。未来ある子どもたちの笑顔のために、言葉では表せない子どもたちからのSOSを的確に判断し、子どもの成長発達に合わせた看護を心がけています。おすすめの人・小児看護に関わっている看護師・小児看護に関わる予定のある看護師・訪問看護師、保健師、地域包括ケアに関わる看護師・急性期病院やNICUなどで、退院支援や家族支援に携わっている看護師・医ケア児支援に関心があるが、どこから学べばいいかわからないと感じている看護師